0. エージェントに渡す URL
次の URL を AI エージェント(Cursor・Antigravity・Claude・Codex・Grok など)のチャットに貼ると、 本ページの内容を読み取り、Zborra の使い方・ツール一覧・安全な手順を把握しやすくなります。
https://zborra.pop-link-social.com/docs/ai-agent.html
https://zborra.pop-link-social.com/llms.txt
1. 誰向けか
- フリーランス・個人事業主で、AI に経理の下書きを手伝わせたい方
- Cursor / Claude / Codex / Antigravity / Grok など、ツール呼び出し型の AI を使っている方
- レシート撮影 → 仕訳 → 月次レビューを会話で進めたい方
2. 設計の原則(安全の考え方)
- AI が残高や税額を「それっぽく推測」して確定させない
- 書き込みは必ず内容確認のうえ実行する運用を前提にする
- エージェントは DB を直接触らない(Zborra 経由のみ)
- e-Tax 送信・税務判断の代行は行わない
3. 対応するエージェントの種類
| 種類 | 例 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| IDE / コーディングエージェント | Cursor、Codex 系、Claude Code など | 定型の月次処理、フォルダ内レシートの整理、手順の自動化 |
| 汎用デスクトップ AI | Claude Desktop、Antigravity、Grok など | 日常の経費登録、口語でのレポート照会 |
| チャットのみ | Web チャット UI | 仕訳案の相談(確定は手入力) |
接続の具体手順はエージェント製品ごとに異なります。多くの場合、MCP サーバ設定またはローカル連携を行います。Zborra デスクトップを起動し、ログインした状態で連携してください。
4. セットアップの流れ
- Zborra デスクトップをインストールし、アカウントでログインする
- 利用する AI エージェント側で「Zborra 連携 / MCP」を有効にする
- エージェントが要求する認証情報(ログインセッションに紐づくもの)を、案内に従って設定する
- 最初は読み取りだけ(勘定科目一覧・損益など)で疎通を確認する
- 仕訳登録は、必ずプレビュー → 人の確認 → 確定の順で試す
証憑ファイルをパス指定で読ませる場合は、エージェントに許可するフォルダを必要最小限に限定してください(例: レシート専用フォルダのみ)。
設定例のイメージ(プレースホルダ)
実際のキー名・パスはインストール版・エージェント製品の最新案内に従ってください。以下は概念図です。
{
"mcpServers": {
"zborra-accounting": {
"command": "(Zborra が案内する起動コマンド)",
"env": {
"ZBORRA_AGENT_API_TOKEN": "(ログイン後に取得するセッション用トークン)",
"ZBORRA_AGENT_USER_ID": "(自分のユーザーID)"
}
}
}
}
5. できる操作(ツール概要)
MCP では 22 ツールを公開しています。書き込み系は原則 confirm=true が必要です。
参照(読み取り)
- 勘定科目一覧
- 仕訳一覧(期間指定)
- 損益計算書・貸借対照表
- 青色申告用データ・納税概算・申告準備チェック
- 証憑一覧・未紐付け証憑の検出
- 経営指標スナップショット(P/L・B/S・ランウェイ・健全性・月次・経費上位・目標進捗を一括)
- 経営目標 JSON の取得・達成率
更新(書き込み・確認必須)
- 仕訳の登録・更新・削除
- 証憑のアップロード・仕訳への紐付け・解除
- 経費仕訳と証憑の一括登録
- 経営目標 JSON の保存(自由形式の目標定義)
- Ledger Loop(証憑→承認→確定→ローカル実仕訳)
MCP ツール一覧(名前)
| 区分 | ツール名 |
|---|---|
| 帳簿・科目 | ListAccounts / ListTransactions / CreateTransaction / UpdateTransaction / DeleteTransaction |
| レポート | GetProfitLoss / GetBalanceSheet / GetBlueReturnReport / GetTaxEstimation / GetFilingChecklist |
| 証憑 | ListReceipts / FindUnmatchedReceipts / UploadReceipt / LinkReceiptToTransaction / UnlinkReceiptFromTransaction / RegisterExpenseFromReceipt |
| 経営・目標 | GetManagementIndicators / GetBusinessGoals / GetBusinessGoalProgress / SetBusinessGoals |
| Ledger Loop | RunLedgerLoop / ReconcileLedgerLoop |
ローカル REST(デスクトップ起動時・loopback のみ)でも同趣旨の API が使えます。例: GET /api/reports/management-indicators、GET|POST /api/goals、POST /api/loop/run、POST /api/loop/reconcile。
5.1 Ledger Loop(証憑→仕訳の閉ループ)
RunLedgerLoop(または POST /api/loop/run)は、証憑データの受け取りから承認・確定を経て、
ローカル帳簿に実仕訳を登録する一連の流れです。OCR はエージェント側、会計検証と仕訳保存は Zborra 側です。
- 成功時
localJournalIdが実仕訳 ID(ListTransactionsで確認可能) - 応答不明時は
ReconcileLedgerLoopで同じ冪等キーを再送(新キーを作らない) - 仕訳作成に成功するまで Case を
postedにしない(設計どおり) - 書き込みには
confirm=trueが必要
# 推奨手順
1. ListAccounts で借方・貸方 ID を確定
2. レシート画像をエージェントが読む(ビジョン / OCR)
3. 利用者に仕訳案を提示して承認
4. RunLedgerLoop(confirm=true, base64 または filePath, …)
5. ListTransactions で登録を確認
6. 経営分析・指標データへのアクセス
仕訳・科目に加え、アプリが集計した経営指標を AI が読み取れます。 アプリ内にチャットを設けて「理由説明」まで行うのではなく、構造化された数値を AI に渡して追加分析する使い方を想定しています。
GetManagementIndicators で得られるもの(概要)
- 期間の損益(科目別)と貸借の要約
- 現金・預金残高とキャッシュ・ランウェイ(月数)
- 健全性チェック(固定費比率などの指標)
- 月次の収支推移、経費上位
- 設定済みの目標達成率
# エージェントへの依頼例
「今年の経営指標スナップショットを GetManagementIndicators で取って、
ランウェイと売上・費用のポイントだけ短くまとめて」
「先月の損益と経費上位を出して。アプリ側の数字を使って」
7. 経営目標(JSON)の設定と達成率
個人事業・フリーランスでは「月次計画の固定フォーム」が合わないことが多いため、
目標は自由形式の JSONで定義します。AI に目標案を作らせて SetBusinessGoals で保存し、
デスクトップでは達成率・項目別進捗だけを見やすく表示します。
metric(集計の種類)
| metric | 意味 |
|---|---|
revenue |
期間の収益合計(仕訳から自動) |
expense |
期間の費用合計(上限目標向き) |
net_income |
期間の利益 |
cash_balance |
現金・預金残高 |
account_balance |
指定科目の残高(accountName / accountId) |
custom |
仕訳以外。AI が currentOverride で実績を入れる |
目標 JSON の例
{
"name": "2026年目標",
"goals": [
{
"key": "annual_revenue",
"label": "年間売上",
"target": 6000000,
"metric": "revenue",
"unit": "JPY",
"periodStart": "2026-01-01",
"periodEnd": "2026-12-31"
},
{
"key": "july_expense_cap",
"label": "7月経費上限",
"target": 300000,
"metric": "expense",
"periodStart": "2026-07-01",
"periodEnd": "2026-07-31"
}
]
}
# エージェントへの依頼例
「年間売上 600 万、7月経費 30 万以内の目標 JSON を作って
SetBusinessGoals で confirm=true で保存して」
「GetBusinessGoalProgress で今の達成率を見せて」
- 保存は
confirm=trueと書き込み権限が必要です - 件数・文字数・metric はサーバ/アプリ側で検証されます(不正な HTML 等は除去)
- クラウド同期後、Web ダッシュボードでも目標の一覧(名称・目標値)を確認できます。仕訳から計算した達成率の詳細表示はデスクトップが本体です
8. 推奨ワークフロー
経費を文章で登録
1. 勘定科目一覧を取得
2. 仕訳案を作成し、内容を利用者に提示
3. 承認後に確定登録
レシート画像から登録(推奨)
1. エージェントが画像を読み取る(OCR / ビジョン)
2. ListAccounts で科目 ID を選ぶ
3. プレビューを人が確認
4. RunLedgerLoop(confirm=true) または RegisterExpenseFromReceipt(confirm=true)
5. ListTransactions で確認
月次レビュー
1. GetManagementIndicators または期間指定の損益
2. 仕訳一覧・未紐付け証憑の確認
3. 目標達成率(GetBusinessGoalProgress)
4. 必要ならデスクトップで月次 PDF を出力
確定申告の準備
1. 青色用レポート
2. 納税概算
3. 申告チェックリスト
4. 期末の貸借対照表
いずれも提出そのものは e-Tax / 税務署 / 税理士が行います。
9. デスクトップの月次 PDF・目標表示
AI 連携とは別に、アプリ本体でも次が使えます(個人事業主向けの「見る・出す」用途)。
- ダッシュボードの月次サマリー PDF … 年・月を選んで 1 枚の PDF を出力(売上・費用・利益・現金・ランウェイ・主な費用・目標進捗)
- 目標達成率ウィジェット … AI が設定した目標の進捗バー表示
- 分析期間の保持 … ダッシュボードで指定した期間は次回起動時も復元
10. 自動で検証される経理ルール(概要)
- 借方と貸方が異なること
- 金額が正であること
- 摘要があること
- 税率が妥当な範囲であること
- 適格請求書とする費用側では登録番号が必要な場合があること
日付は YYYY-MM-DD 形式で指定してください。
11. セキュリティと運用上の注意
- 連携は原則としてご自身の PC 上で完結させてください。インターネットに帳簿操作用の口を公開しないでください。
- 書き込みができるのは、権限のあるアカウントのみです。チーム利用時は権限を最小限に。
- エージェントに渡す画像・文章は必要最小限に(マイナンバーや無関係な通帳画像は送らない)。
- 「常に自動承認」「確認スキップ」の設定は使わないでください。目標の保存も
confirm=trueが必要です。 - 外部 AI サービスの利用規約・データの取扱いを確認してください。
- 開発・検証用の特別な緩和設定がある場合でも、本番の日常利用では有効にしないでください。
- 目標 JSON にはスクリプトや過剰に大きなデータを入れないでください(件数・サイズ制限があります)。
12. うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 権限エラー | オーナー権限か、書込が許可されているか |
| 確認が必要と言われる | 内容を確認したうえで、確定操作を再度行う |
| 認証エラー | Zborra に再ログインし、エージェント側の認証情報を更新 |
| 科目が見つからない | 勘定科目一覧を取り直して ID を指定 |
| インボイス関連エラー | 登録番号を入れるか、適格でない取引として扱う |
| 目標が保存できない | JSON 形式・metric の種類・件数上限、confirm=true、書き込み権限 |
| 経営指標が取れない | デスクトップ起動・ログイン・レポート閲覧権限・期間指定(YYYY-MM-DD) |